不動産を売却する際、古い建物が建っている場合に「そのまま売るべきか、それとも解体して更地で売るべきか」で迷う方は少なくありません。選択によって販売価格や売却期間、買い手の層が変わるため、それぞれの特徴を理解して判断することが大切です。
1. 古い建物をそのまま売却する場合
メリット
-
解体費用が不要
売主が解体工事を行わないため、数十万〜数百万円の費用負担を避けられます。 -
リフォーム・再利用希望者に売れる可能性
古民家や趣のある建物を求める買い手にとっては魅力的な物件になる場合があります。 -
現況引き渡しのため手間が少ない
建物の撤去や整地などの作業が不要で、スピーディーに売却活動を始められます。
デメリット
-
土地の使い方が限定される
買主は建物の解体費用を負担する必要があるため、総額が高く感じられ購入をためらう場合があります。 -
建物の老朽化による印象の悪さ
外観や室内の劣化が激しいと、内見時の印象が悪くなり、売却期間が長引くこともあります。 -
再建築不可物件の場合は価値が低下
古い建物が建っていても建て替えができない場合、土地としての評価が下がります。